• 日本百名山・荒島岳の麓にあるゲストハウス風の民泊宿です。

    30年前に北海道に移住した人のマンガ

    「ねこばやし文庫」シリーズ、第2弾です!

    「ビジネスジャンプ」で1993年~1999年連載

    宿主の小林は、20代の頃夏になると北海道を自転車で旅していました。自然、北海道の旅行記などに関心が向きました。気がついたらこの本を読んでいたという感じです。

    著者のはた万次郎氏は東京でサラリーマン生活の傍らマンガ家として活動していましたが、30歳を機に北海道への移住を決断します。ただし、観光地でなくなるべく人の来ない所を車で探し、その結果下川町という道北の町に行きつきます。(下川町はその後、スキージャンプの聖地として有名になりましたが・・・)

    町役場をいきなり訪問し、「誰も住んでいないような空き家はないですか?」と尋ねます。「ネコを飼っても文句を言われないこと」が唯一の条件。その結果、一軒家を月7,000円で借ります。当「ねこばやし」は空き家を借りて運営しておりますが、間違いなくこのエピソードが影響しているでしょう(笑)

    題名通り、雑種犬「ウッシー」との生活を描く

    住み始めて間もなく、地元の人と「犬を飼いたい」という言ってたら、ある日「子犬の貰い手を探している」という話を持ってきた人がいました。田舎あるあるですね(笑)

    綺麗ではないが味のある絵柄

    話の内容は・・・牛のような模様をした雑種犬「ウッシー」と釣りにいったり、山スキーで裏山に行ったり、ドライブに行ったりと、ひたすら「ウッシーとの日々」を描くだけ。

    しかし、とにかく田舎で生きることの楽しさが溢れ出てます。吉幾三の歌のように、田舎のことを「何も無え」と評する人は多いですが、それは都会の視点であって、大自然が好きな人にとってはワクワクするものが一杯だし、日々表情を変えているということがわかります。

    ボロ家であることを逆手にやりたい放題

    リフォームもしてある「ねこばやし」と違い、はた万次郎氏とウッシーと東京から連れてきたネコ2匹が暮らす家は汲み取り式便所の床が抜けそうなくらいなボロ家ですが、家主さんが「壊して薪にでもしようと思っていた」というくらいなのでやりたい放題。ネコが外に出るための穴を開けたり、チェーンソーを買ったら室内の棚とかを手あたり次第に切ったり、薪ストーブを導入して調理コンロと燃えるゴミ焼きに使ったりします。寒冷地で古い木造家屋なので冬は相当に寒いのですが、

    室内にテントを張って寒さをしのぐ

    知恵と工夫で乗り切ります。

    当宿も真似してます!

    「田舎暮らし」コンテンツの草分けにして、最高の読みもの

    はた万次郎氏が北海道に移り住んだ1990年代前半は、多くの旅人やライダーたちが道内を旅した時代ではありましたが、炭鉱と農林水産業という北海道の基幹産業が海外に押されて衰退し、鉄道路線が次々廃止になり、人口減の真っ只中の時期でした。今でこそ「地方創生」ということで、UターンIターンを後押しする制度が色々ありますし、移住をテーマにしたテレビ番組や出版物は数多くありますが、当時はほぼ何もありません。

    そんな中、純粋に自分の興味のおもむくままに住む場所を探し、誰の真似でもなく自分で日々の過ごし方を考えたはた万次郎氏が自分の見たままの暮らしぶりを描いたこの本は、自分にとっては今でも最高の「移住本」の一つです。

    さて、、、著者のはた万次郎氏はその後どうしているのかというと・・

    https://hatamanbunko.com/

    実は今でも下川町にいるのです。