• 日本百名山・荒島岳の麓にあるゲストハウス風の民泊宿です。

    その1 以前からの夢だった

    私、宿主の小林は一人旅が大好きです。
    20代の頃は夏休みは北海道を旅して回り、冬は信州のスキー場巡りをして
    「とほ宿」という相部屋形式の宿に泊まり、夜は宿主さんや他の一人旅の旅人たちと
    夜を徹して酒を飲み語り合うのが大好きでした。

    (「とほ宿」のホームページ)  https://www.toho.net/

    以前小樽・船見坂の上にあった旅宿「ぽんぽん船」の夜の宴。右端は宿主の「船長」

    しかしどの宿も運営は厳しいということも知っていました。


    多くの宿主さんは「夢は宿業だけで食べていくこと」と言い、
    皆さんアルバイトをしながら頑張っているという感じです。
    夏休みや年末年始はお客さんで一杯になっても、オフシーズンの平日はお客さんが一人も
    いない日も珍しくないそうです。宿は趣味で遊びにいくもの・・・と長らく思っていました。

    しかし2018年に「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が施行され、営業日数が180日以内に制限
    されるかわりに開業のハードルが大幅に下がり、また、海外からインバウンドと呼ばれる
    訪日旅行客が多く訪れるようになり、宿ビジネスは活況を呈するようになりました。

    そして昨年の年末、ある鎌倉のゲストハウスに行った時に、世界中を旅して歩いた宿主さんが

    「旅人の終着駅は自分の宿」と言っているのを聞き、心が動かされました。

    365日宿を営業して、それだけで生計を立てていくのは難しくても、
    今の仕事を続けながら、週末だけ宿業をする・・・のなら可能なのではないかと考えました。

    そしてここ福井では、2024年に北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸予定、
    2026年に中部循環道が全線開通し、中京圏からのアクセスが大幅改善するなど
    追い風が吹いています。

    このチャンスを逃したら、自分は一生「宿」をやることはない、と思い開業を決断しました。

    その2 アウトドアブーム

    この3年間コロナで色々な遊びが制限される一方、「密」を避けられるキャンプなどの
    アウトドアの遊びには人気が集まりました。
    私も近隣のキャンプ場に毎週のように出かけました。

    福井県越前町、「太陽の広場」キャンプ場

    しかし、知り合いをキャンプに誘っても「バーベキューはいいけどテントで寝るのは抵抗がある」
    と言われ、結局ソロキャンになることが多いのです。
    因みに、キャンプ場は大体テントサイトよりもバンガローのほうが早く予約が埋まります。

    また、キャンプ用品を買いそろえ、大量の荷物を車に積み込み、テントを設営・撤収するのは
    非常に面倒です。雨が降ると更に厄介なので、天気が微妙な時はキャンプに出掛けるのを見送ります。
    夏は暑く虫が多い、初春と晩秋は寒い。
    冬は北陸ではそもそも雪でキャンプできないし、出かける先も限られます。

    もっと手軽にバーベキューなどを楽しめることはできないか、
    冬でもみんなで集まるところを作れないかと、ずっと考えていたのです。

    「ねこばやし」のバーベキューサイトからの眺め。荒島岳がすぐ目の前だ

    矢沢永吉がラジオで「ワクワクすることがないんなら、自分で作ればいいじゃない」
    と言ってるのを聞いて、自分でやってみようと思ったのです。

    宿業をビジネスとして成り立たせたいとは思うのですが、
    自分の中では7割くらいは趣味の延長です(^_^;)

    その3 FPとして地方移住のお手伝いをしたい

    私は2012年に東京から福井にUターンしてきました。
    保険代理店として営業を行う一方で、ファイナンシャル・プランナーとして
    活動しています。

    数年前から、地方移住に関する相談やセミナーを行うようになりました。

    コロナ禍でリモートワークが定着し、都会の会社でも地方にいながらにして
    仕事が出来る環境が整ってきています。

    私も、全国の有志FPと「FPトークライブセッション」を結成して、月に一度zoomで6人のFPが
    家計相談するライブ配信をしています。

    FPトークライブセッション、地方移住がテーマの回

    戦後70年以上、ずっと地方から都会への人口流出が続いてきましたが、
    田舎暮らしのほうが性に合う人もいると思うのです。

    しかし、いきなり都会から田舎に移住すると、理想と現実のギャップに苦しみます。挫折して都会に戻っていった人も少なくありません。

    でも、宿に何度か足を運び、地元の人とお酒を飲みながら事情を把握して、自分に合うかどうか見定めて準備をしてからだと、移住もうまくいくと思うのです。
    実際、私の旅仲間でも北海道や信州の宿を泊まり続けているうちに移住したという人が
    結構います。

    また、今の若い人の中には、投資で資金を貯めて早い時期に会社を辞めて生活費の安い地方に
    移り住み自分らしい生き方を追求する「FIRE」を目指す人が増えています。

    https://fukuinofp.com/blog/firetalk1/

    https://fukuinofp.com/blog/firetalk2/

    宿を運営することと、FPとして移住希望者の方と移住後のライフプランを一緒に考えることで
    夢の実現をお手伝いしたいと思うのです。