• 日本百名山・荒島岳の麓にあるゲストハウス風の民泊宿です。

    開業から2か月半が経過

    「空き家を活用した大野の民泊の宿 ねこばやし」は、昨年12/8に開業、今日で2か月半:77日が経過しました。

    今までの延べ宿泊人数(2泊の場合2人とカウント)は以下の通りです。※予約分含む

     12月:4人

     1月:14人

     2月:11人

     3月: 2人

    大雪があったり、コロナ感染があったりと、あまり積極的に集客はしてこなかったのですが、電気代とか水道代とか何もなくてもランニングコストはかかりますし、開業時にそこそこお金もかけていますので、もう少し集客したいところです。

    そんな訳で、web集客の本を買いました。

    ブログは今でも有力な手段

    2/15に発売されたばかり

    初心者でもわかりやすい内容・・・というか、「ホームページのつくりかた」「Twitter攻略法」みたいな本は世の中たくさんあるのですが、こうやって各サービスを並べて、それぞれの違いとか優先順位とかを書いてある本というのはあまりないのです。

    で、読んでみたのですが・・・

    内容をひと言でいうと「まずは、やってみよう」ですね(^^;)

    そんなの本読まなくてもわかるだろう、との指摘を受けそうですが、そうは言っても、なかなか手につかないものです。

    そういえば、昨年参加したとあるセミナーで司会進行の人が、「古今東西の自己啓発本をごった煮にして、成功のためのエキスだけを抽出すると『とにかく実行しろ』というところに行きつく」と言ってました。

    で、この本の中でSNSとかホームページとか動画とか、色んな集客方法が紹介されているのですが、かなり前からある「ブログ」という方法も、依然として有力な手段だと書いてあったのです。

    そういえば、自分もSNSやホームページとかで宿の情報は配信していますが、自分の「思い」については最初にホームページに載せたっきりで、あまり手をつけていませんでした。

    ということで、これから毎日・・・とまではいかないまでも、積極的にブログを書いていこうと思います。

    開業の時に読んだ本

    さて、「ねこばやし」開業したのは12/8だったのですが、宿をやろうと思い立ったのはその8か月前、3/31でした。

    その間、宿をやってる人に話を聞いたり、開業ノウハウを調べたりしたのですが・・・民泊の宿を開業したという人が書いた本にはあまりピンと来なかった・・・というか、それらの本の大多数が書いているインバウンド(外国人観光客)の集客とか、管理会社への業務委託とか、「資金計画と資金調達」は自分にはあてはまらなかったんですよね。

    インバウンドの集客が見込めるような場所ではないし、最初から自分ひとりで管理運営する予定でしたし、コロナ渦がいつ終わるかわからない状況では大規模な資金調達には踏み切れないので、資金計画立ててもそれを実行できるような状況ではありません。

    そのかわり、図書館通いしている中でこの本を見つけ、ここに書かれていることをそのまま実践しようと思いました。

    ワークマンは自分も大好きな会社です。

    スタッフを雇用するわけではないし、そもそも普段は本業(FPと保険代理店)をやっているので、「やること」を次々作ってしまうとお金も労力もあっという間に足りなくなってしまいます。だから、この本の教えに従い、「しないこと」を先に決めることにしました。

    「しないこと」その① 「おもてなし」

    おもてなし(御持て成し)とは、心のこもった待遇のこと。顧客に対して心をこめて歓待や接待やサービスをすることを言う。「もてなし」に「お」を付けて、丁寧にした言い方である。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%81%97

    「おもてなし」は、先の東京オリンピックでもキーになる言葉でしたし、それ自体の意義については否定しません。むしろ「おもてなし」を求めて宿泊施設に行く人のほうが多いのではないかと思います。しかし、「心をこめる」ためには具体的なアクションが必要になりますし、そのためには「労力」=人件費、もしくは「立派な設備」が必要になり、それは「宿泊費」で賄われることになります。

    そもそも「ねこばやし」は民泊の宿なので、食事の提供はできません。

    そして、自分がやりたいと思っている宿のイメージは、自分が好きで泊まり歩いている「旅宿」「ゲストハウス」です。

    https://www.toho.net/

    こういう宿というのは、1週間、場合によっては数か月泊まり歩く人もいます。高い宿泊費はかけられません。中には由緒ある古民家を改築した1泊1万円以上する宿もありますが、大阪の新今宮界隈だと千円台のところもあります。平均すると3,000円台後半です。このくらいの宿泊費で経営が成り立つことを前提にオペレーションを考えると、シンプルにならざるを得ません。また前述の通り、大規模な資金調達に踏み切れるような状況ではありませんでしたし。

    そもそも、この宿は自分の趣味7割くらいでやっているのですが(笑)、そもそも自分が求めていたのが、「帰りの心配をせずに飲める場所」でした。一昨年などはあちこちでキャンプしてその欲求を満たしていました。気の合った人と、もしくは、まったく見ず知らずの人と、夜が更けるのを忘れて語りあう。しかし、キャンプは準備とか撤収とか面倒ですし、トイレが遠かったり風呂が無かったりと不便だし、雨が降ると結構厄介です。やはり屋根があったほうがいいなあと思っていました。

    だから、自分の中ではコンセプトは「布団付きの宴会スペース」なのです。「DIYの宿」とも言えます。

    庭でBBQができますし、雨の日や冬はリビングで飲み食いできます。人間、飲み食いしていれば自然と盛り上がるものなのです。自分は盛り上げ役ではなく、お客さんが盛り上がる場を提供する存在だと心得ています。

    楽しみ方は泊まる人が考える。

    宿主はそのお手伝いをする。

    そもそも立地については自信を持っています。少なくとも自分は、この場所にいるだけで楽しい時間を過ごせています。

    私はファイナンシャル・プランナーでもあるのですが、こちらの仕事にも似たような考え方があります。

    人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。

    https://www.jafp.or.jp/aim/fptoha/fp/

    因みに、自分自身では「おもてなし」はしませんが、「日本酒飲み比べ会」みたいなイベントの場として是非使っていただきたいと思っていますし、提携しているオーガニック農家さんの「収穫体験」の宿泊施設としても使っていただきたいと考えています。泊まってくれた人が楽しんで、結果として満足して帰っていただくのが大事なのだと考えています。